「蘇生」
西山高部水源地の高麗橋
平成29年4月
タイトルの『蘇生』には理由があります。昨年末に完成した『眼裏』と繋がっています。
『眼裏』は遺作になるかもしれませんでした。(過去形です)(笑)
理由は読者のご想像にお任せしましょう。
だから、我が家から毎日眺めている眼裏の風景を残しておきたかったのです。
命にご縁があって…遺作ではなくてよくなりました。私は蘇ったのです。
かつて師匠である松井守男氏が私に「石のプロになれ!」とおっしゃったことを思い出し、40点目の作品は、原点に返ってモチーフである石をたくさん描こう… そう思いました。
あれこれ構想を練っているうちに、石だけではなく、水、空、桜、エロ…これまでに描いた要素で心象を表現しようと思いました。
そして、かつて眼鏡橋と同様、長崎の石橋群に位していた今は西山高部水源地に移設されている高麗橋にたどり着いたのです。
心魂のメッセージ…この絵は蘇生です。『眼裏』なくして『蘇生』なし。