「追想」
外海より角力灘を望む
令和2年9月27日完成
大切な人が逝ってしまいました…
体の芯をえぐり取られたような感覚です。日が経つにつれ身に堪えます。
およそ半世紀の間、渡哲也という人の存在は私の生きる力でした。その存在にどれほど支えてもらっていたことか…今さらながら思い知らされます。
思い出の数々…直筆の年賀状はその年の励みとなり、何より私の存在を認めてくださっていたことが嬉しかった。
俳優渡哲也が時折見せる渡瀬道彦の顔…それは多分私にしかわからなかったと思いますが、その一瞬がたまらなく好きでした。
この夕景は渡さんを偲びながら描きました。
こうして沈み行く夕日を見ていると、凛々しくて、潔くて、謙虚で、品があって、そしてしなやかで…あのはにかんだような笑顔が眼裏(まなうら)に浮かんできます。
命尽きようとも私の想いは生涯尽きることはなく、渡さんのファンであり続けたことを誇りに思います。